初秋お見舞い申し上げます
ここ数年、子どもたちの身体の使い方や言葉の発達の変化に、多くの教育現場や保健師さんたちが危機感を抱いています。コロナの影響だろうという人もいますが、現在は制限もなく元の生活に戻っていますから、しっかりと家庭の協力も得ながら、一人ひとりの子どもの育ちに働きかけていきたいと思っています。
子育てに楽はありません。
大変だからこそ、やりがいがあるのです。まずはご理解を!
真似て学ぶことの重要性
赤ちゃんの学びは模倣から始まります。「バイバイ」「いないいないばあ」「もしもし」などがそうです。
そのあとは、生活の中で大人をお手本とし真似をして学んでいきます。
真似ができるということは、ボディイメージができていて、大人の言動をよく観たり聞いたりして観察しているということです。真似が苦手なお子さんは、ボディーイメージができていないことが多いです。
身体の部位を触りながら「これお手てね」「ここはお腹よ」から言葉を添えて始めてください。
口呼吸から鼻呼吸へ
風邪をひきやすいお子さんは、どうしても鼻詰まりを起こしてしまいます。鼻が詰まっていると口がぽかんと開いていて呼吸が浅くなります。大人も同じで呼吸が浅いとイライラしてしまいます。鼻呼吸で深い呼吸ができると自律神経が整って体も心も安定してきます。
鼻が詰まっているお子さんは、とにかく耳鼻科へ行って治すことを優先しましょう!
自分のことは自分でする習慣をつけていこう
子どもは日々成長しています。いつまでも何もできない赤ちゃんではないので、子どものためにも少しずつ手を離していかなければなりません。子どもができることはたくさんあります。靴を履く、自分の身支度、掃除、食事も自分でできるようにしておいてあげるのが、親や保育者の役割です。特に道具を使える手に育てていきましょう。
ゲームやタブレットを使える手ではなく、どこに力を入れたら良いのかなど力加減がわかる賢くてよく働く手を育てていきましょう。これが子どものために必要な力です。
「昨日が良くて、今日はダメ。今日が良くて、明日はダメ」はやめましょう!
例えば、「昨日はご飯を食べなかったけどお菓子をあげた、だけど今日はあげない」
また、「昨日は1時間以上ゲームをしても良かったけど、今日は30分しかダメ」というように大人の都合や日によって変えてしまうと、子どもが戸惑い、ぐずぐずと言い続け、大人を試すようになります。一貫した対応で、理解をさせていきましょう(*^^)v